2017年7月21日(金)10:00~12:00
講師:中川麻子さん(aomori wool)
参加者:8名
前回も大人気だった草木染めの講座を開催いたしました。前回初めてで、思うようにできなかった方々も、今回はいろいろと考えてきてくれたようです。
今回は先生のご厚意により、一人二枚のストールを選んでもらい、それぞれ輪ゴムや割箸を使って模様の部分を縛っていきます。誰のものかわからなくならないように、布の端や、割りばしの端に名前を書いてもらいました。
水に浸した絹のストールを、クロモジの染め液に浸けていきます。前回よりも色が明るい、などのコメントが出ました。クロモジの染め液は、蒸留時の廃液ですが、お茶のような良い香りがします。一度経験があるためか、参加者は手際よく作業を進めていきます。
そして、今回、先生のご提案で、もう一枚は藍の生葉染めを体験してもらうことにしました。藍染はわかるけど生葉染めとは・・と一同不思議そうに先生を見守ります。藍の本場は徳島など南の方で、青森で行っている藍染と葉やり方が少々違うことや、生葉染めと普通の染め方の違いなどのレクチャーを受け、一同興味深そうに聞いていました。
ネットに入れた藍の生葉を、ぎゅうぎゅうと手で揉んでいくと、透明だった水がどんどん緑色になっていきます。各自洗面器の前で一生懸命葉を揉み、色を出していきます。葉っぱがだいぶ小さく繊維っぽくなってくると、お水は古い沼のように濃い緑色になりました。緑に染まる絹のストールを、流水で洗うとびっくりするほどきれいな青色になりました。夏らしい爽やかな青色に一同大喜びでした!
指先もほんのり青く色づきましたが、ピンクベージュのクロモジストールと、空色の藍ストールを晴天の下に干し、乾いたものは首に巻き、模様を褒め合ったりと、とても楽しい時間となりました。
クロモジ染めも藍染も、どんな服にも合わせられそうな優しい色合いとなりました。通常であれば捨ててしまう廃液を利用すること、また、火を使わなくても染めることのできる藍の生葉染めなどを体験し、参加者の皆さんのエコ意識もとても高まったことと思います。
自分の手で作った色と模様をそれぞれ身にまとい、本日の講座は終了となりました。ご参加いただきまして、誠にありがとうございました。