草木染め講座①

第一回 絹のストール 2016.9/1(木)13時~15時

参加者:5名)講師:中川麻子先生・アシスタント・・・高村智子さん

 クロモジの精油を抽出するために水蒸気蒸留法を行うと、釜の中に蒸留済みのクロモジの枝葉と、廃液が残ります。蒸留済み枝葉は一度乾燥させてからお風呂に入れたりしますが、濃いお茶のような濃厚な色合いの廃液をただ捨ててしまうのは忍びない、ということで、今回はクロモジの草木染めに挑戦しました。講師は青森市内から中川麻子先生来ていただきました。 

 絞り染めは体験したことがあるけど、草木染めは初めて、という方がほとんどでした。まずは草木染めの仕組みについて詳しく説明してもらいました。染めるものの重さと、染め液の重さを量って決めること、色を定着させるためにミョウバンや銅などの薬液が必要なことなど、草木染めの工程と化学反応などについて教えてもらいました。

 各自一枚ずつ絹のストールを手に取り、輪ゴムを使って絞りの部分をつけるなどのひと手間をかけ、まずは水を張った桶に浸して十分に水を吸わせます。それからひと絞りして、煮立たせたクロモジの廃液につけていきます。最初に入れたものから染まっていくそうなのであまり時間差のないように入れていきます。80度くらいでしばらく煮てから取り出したストールを軽く水洗いします。ほんのりピンクに色づいたストールを見て、一同の期待が高まります。

水洗いしたストールは、一部ミョウバン水へ。一部は銅の液にて媒染します。使う薬液によって仕上がりの色に違いが出るそうです。参加者はどんな色になるのか想像がつかないので、しばらく悩んでいましたが、半分ずつに分けることになりました。

色を濃くするため、この工程を何度か繰り返します。そのたびに染まっていくストールを広げてみては、こっちの色は明るいとか、乾いたらもっと濃くなるのではないか、など、想像を膨らませながらの作業は、女性の心をくすぐるものだったのではないでしょうか。

染まりあがったストールを手に記念撮影をし、クロモジ染めの絹のストールを巻いてお出かけしないと!と、とても大事そうにストールを持ち帰った参加者のみなさんでした。

文:鎌田雪野

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第1回目はシルクを染めてみようでした。

第2回目は、木綿のふろしきを染めてみようです。

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